「なめし・鞣し」とはなにか?
ずばり!
皮 から 革 にすることです。
辞書によると
なめす・鞣す
動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、 薬品で処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせる。
わかりやすいですね。
動物の皮をそのまま利用すると、腐ったり、硬くなってしまいます。
その欠点を取り除くため、「なめす」のです。
今現在の革は3種類のなめし方で
①タンニンなめし 植物の渋(タンニン)に皮を漬け込む方法。
・時間がかかり、生産がすくない。値段が高い。
・伸び縮みがすくなく、とても丈夫。
・使っていくうちに、味(経年変化)が、出てくる。(飴色に色が変わる)(日焼けする)
・定期的なメンテナンスが必要。
という特徴で、一般的に
「革は使っていくうちに味がでるよね!」といわれているのは、タンニンなめしの革のことです。
②クロムなめし 化学的な薬品(塩基性硫酸クローム塩)によってタンパク質を分解し鞣す方法。
・一番多く使われている方法。鞣す時間が短く、低コスト。=値段が安い
・柔軟性があり、伸び縮みするため。服やバッグ、袋物に使われる。
・軽い。耐熱性が高い。メンテナンスをあまりしなくても大丈夫。
・経年変化は控えめ。色の変化はしづらい。
といった特徴で、ブランド物のバッグなどはこちらが多いかと思います。
③コンビなめし タンニンなめし と クロムなめし の合わせ技。いいとこ取りの手法。
・タンニンなめし2割。クロムなめし8割くらい。=値段は中くらい
・経年変化はクロムなめしより早い。
・ほぼクロムなめしの性質
ワークブーツなどはコンビなめしの革が使われるそうです。
この様に、なめし方によって色々な特性が生まれてきます。
どれがいいかというわけではなく、それぞれいいところがありますので、
適材適所といったところでしょう。
ちなみに、LEATHACTでは タンニンなめし の革を採用しております。
革製品を使っていくうちに、変化し自分の物になっていく感覚を味わっていただきたいです。
それではこのへんで
LEATHACT
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